本文へ移動

リハビリテーションセンター

目次

概要

 リハビリテーションセンターでは理学療法・作業療法・言語聴覚療法の3部門に分かれ、それぞれ専門的な立場から患者様を支援させていただいております。入院患者様が1日でも早く家庭・社会に復帰できるよう、早い人では入院したその日から早期リハビリテーションを行っています。疾患別・病棟担当制で業務を行うことで、病棟スタッフとの連携を充実させるとともに、専門的なサービス提供が行える体制作りを行っております。
 また、入院患者様へ安心してご自宅へ退院していただくための取り組みとして、地域包括ケア病棟へ入棟された患者様に対しては、看護師・ケアワーカーによる病棟での生活リハビリを含めたリハビリサービスの充実を図っており、「退院前訪問指導」も積極的に行っております。
 急性期から在宅までのシームレス・リハビリテーションの提供に努めており、さらに訪問リハビリサービスも展開しており安心して住み慣れた地域で過ごして頂けるよう努め、地域住民の声にこたえるべく努力しております。

スタッフ数

当リハビリテーションセンターにはリハビリテーション医師1名、理学療法士18名、作業療法士7名、言語聴覚士2名、助手2名が在籍しております。

疾患別リハビリテーション

脳血管

 脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血といった脳血管障害、脳外傷後の方が主な対象となっております。発症早期より運動療法を開始し、より早期の機能・動作能力向上に努めています。週1回、医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・薬剤師・管理栄養士・リハビリスタッフでカンファレンスを行い、他職種との連携を図っております。

運動器

 骨折等の外傷後、股・膝関節の関節手術後、腱板鏡視下手術後、脊椎手術後、手指腱損傷の方が主な対象となっております。術前より運動療法を開始し、より早期の生活機能向上に向けたサービス提供を行っております。リハビリで獲得した患者さんの生活機能を病棟での日常生活動作に生かせるように、病棟スタッフとの連携を図っております。

呼吸器

 外科周術期前後の方、人工呼吸器管理中の方が主な対象となっております。呼吸認定療法士を取得した理学療法士が中心となり、早期離床・二次的合併症の予防を目的とした呼吸リハビリテーションを行っております。
また臨床工学技士とのラウンドや病棟看護師への勉強会にも取り組んでおり、他職種と密な連携を図っております。

心大血管

 虚血性心疾患・心不全の方を対象にベッドサイドでの離床(個別療法)、リハビリ室での運動療法(集団療法)を行っております。心臓リハビリテーション指導士を取得した理学療法士が中心となり安心して運動を行っていただけるように、血圧等のリスク管理を看護師・臨床検査技師とともに行い、再発予防を目的に病棟スタッフ・管理栄養士といった他のコメディカルスタッフと協力して、入院中の教育指導も行っています。

廃用症候群

 治療に伴う安静により、体を動かさない状態が長期間続くと、筋肉や関節、臓器などの機能が低下することを廃用症候群と言います。治療中であったても過度・長期間の安静にならないようにリスク管理を行いながら早期離床を進めています。

がん

 がんの進行や治療には身体的・心理的なダメージ(手足の麻痺、嚥下障害、むくみ、倦怠感など)を伴います。これらの床上に対して、がんに対する治療と並行してリハビリテーションを行っています。医師、看護師など関連職種とカンファレンスを通して、情報を日々共有しながら取り組んでいます。

訪問

 訪問看護ステーション「いちご」から、柳井圏域の方を対象に訪問リハビリテーションサービスを提供しております。在宅で生き生きと過ごしていただけるように、ご本人への運動療法の提供だけでなくご家族への介護・介助方法の指導などを含めた在宅サービスの提供に努めております。併設する訪問看護ステーションのスタッフとも連携を図り、より質の高いサービスの提供ができるように取り組んでいます。

実績(件数・疾患別割合)

学術活動(論文・学会発表)

(論文)2022年-2023年

  • 川端悠士, 木村 光浩: 荷重位での股関節内転可動域は人工股関節全置換術例の自覚的脚長差を即時的に改善させるか? –ランダム化クロスオーバーデザインを用いた検討-. 理学療法ジャーナル 56(1): 119-125, 2022
  • Katsura Mizoguchi, Kenichi Kono, Yusuke Nishida: Effect of instruction using a map from the perspective the motivational regulation style of exercise for diabetes education in a hospital. Japanese Journal of Physical Therapy for Diabetes Mellitus 1(1): 31-38, 2022
  • Yuji Kawabata, Mitsuhiro Kimura: Relationship of postoperative perceived leg length discrepancy to the progression of osteoarthritis in the contralateral hip after unilateral total hip arthroplasty -a retrospective cohort study using propensity score matching-. Journal of Physical Therapy Science 35(4): 300-305, 2023
  • 川端 悠士, 小川 浩司: 大腿骨転子部骨折例における杖歩行の可否に影響を与える要因-骨折型によって杖歩行の可否に影響を与える要因は異なるか?-. 理学療法やまぐち 1(1): 4-10, 2023
  • 溝口 桂, 川端 悠二, 澄川 泰弘, 中森芳宜: 糖尿病療養における有酸素運動の血糖変動への効果 -CGMを用いた血糖変動の評価-. 理学療法やまぐち 1(1): 23-26, 2023

(学会発表)2023年

  • 溝口桂 第9回日本糖尿病理学療法学会学術大会(愛知県名古屋市)
     「社会生態学モデルにおける身体活動と自己決定理論の相互作用に関する文献調査:システマティックレビュー」
  • 菊谷優紀子 第11回日本運動器理学療法学会学術大会(福岡県福岡市)
     「人工股関節全置換術後の構造的脚長差・自覚的脚長差と歩行時の隣接関節痛との関連性」
  • 澄川泰弘 第11回日本運動器理学療法学会学術大会(福岡県福岡市)
     「人工膝関節全置換術後例における運動恐怖感の軽減に外来理学療法は有用か?」
  • 安永大輝 第11回日本運動器理学療法学会学術大会(福岡県福岡市)
     「人工膝関節全置換術例に対する低出力レーザー治療の有効性の検討-無作為化クロスオーバーデザインを用いて-】
  • 山下奈津美 第11回日本運動器理学療法学会学術大会(福岡県福岡市)
     「人工股関節全置換術におけるステム前捻角と術後身体機能との関連性」
  • 川端悠二 第50回日本股関節学会学術集会(福岡県福岡市)
     「片側THA後の自覚的脚長差と対側の変形性股関節症の進行との関連性」
  • 山下奈津美 第50回日本股関節学会学術集会(福岡県福岡市)
     「人工股関節全置換術例における股関節回旋可動域を用いたステム前捻角評価の妥当性の検討」
  • 安永大輝 第32回山口県理学療法学術大会(山口県下松市)
     「交通外傷により骨盤骨折を受傷した後,踵部痛により術後2年間車椅子生活を余儀なくされていた症例-踵骨下脂肪体,脛骨神経に着目して-」
  • 澄川泰弘 第4回日本フットケア・足病医学会年次学術集会(沖縄県宜野湾市)
     「閉塞性動脈硬化症による足趾壊疽から自然脱落に至った一症例」
  • 溝口桂 第4回日本フットケア・足病医学会年次学術集会(沖縄県宜野湾市)
     「潰瘍形成後に理学療法介入開始となった足趾切断の1症例-2型糖尿病患者に対する除圧と行動変容の指導経験-」

抄読会、勉強会

 毎朝、関連ジャーナルの読み合わせを行い、定期的に(お菓子を片手に)症例報告や臨床研究の勉強会を行っています。

臨床実習受け入れ養成校

●山口コ・メディカル学院

●YICリハビリテーション大学校

●広島国際大学

●九州栄養福祉大学

●帝京大学 など

評価・臨床実習の受け入れを行っており、後輩の育成にも努めています!実習指導者としての研修会にも参加しています。

資格取得状況

●専門理学療法士(予防,運動器,糖尿病)
●認定理学療法士(脳卒中,運動器,呼吸,代謝,介護予防)
●心臓リハビリテーション指導士
●呼吸療法認定士
●日本糖尿病療養指導士
●介護支援専門員
●福祉住環境コーディネーター
●日本PNF学会コース修了
●骨粗鬆症マネージャー
各スタッフが専門資格を有しており,日々研鑽に努めています。
TOPへ戻る