令和３年度 周東総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 110 65 115 143 258 438 972 2169 1480 550
　地域医療支援病院である当院は柳井医療圏の中核病院として急性期医療を担っています。また地域がん診療連携拠点病院として、集学的治療（さまざまな治療を組み合わせる治療法）を提供しています。
　令和3年度に退院した患者さんの年齢（入院時）の集計を10歳刻みで集計しています。当院の入院患者さんは70歳以上の占める割合が67％となっており、比較的ご高齢の方の入院が多く占めています。令和3年時点で山口県は高齢化率が全国で3番目に高く、その山口県の中でも特に高齢化率が高い柳井医療圏の特徴が現れているといえます。
一方で総退院患者数は前年と比較して2割程度増加、特に20代までの若年世代の増加率が増加しています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上）-手術なし-処置2:なし 47 8.72 6.13 0.00% 0.00
100250xx99x10x 下垂体機能低下症-手術なし-処置2:１あり-副病:なし - - 3.19 - -
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重1500g以上2500g未満）-手術なし-処置2:なし - - 11.01 - -
030270xxxxxxxx 上気道炎 - - 4.78 - -
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）-副病:なし - - 5.83 - -
当院は柳井医療圏で唯一、周産期医療を提供している病院のため、新生児の入院の件数が多くなっています。
※患者数が10件未満の場合は「-」と記載しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上）-ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 74 4.47 4.74 1.35% 72.46
060335xx02000x 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 62 8.16 7.11 0.00% 69.58
060035xx99x7xx 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍-手術なし-処置2:７あり 55 3.00 4.72 0.00% 70.11
060040xx99x6xx 直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍-手術なし-処置2:６あり 50 3.66 4.40 0.00% 73.44
060060xx99030x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:３あり-副病:なし 41 2.44 6.55 0.00% 67.90
　鼡径ヘルニアは2020年より専門外来を開設し、小児から成人まで幅広い年齢層の方を対象に治療を行っています。 消化器疾患（大腸・胃など）では、腹腔鏡下による身体に負担の少ない低侵襲手術を行っています。
　 がん患者さんについては手術後の抗がん剤治療も行っており、患者さんの状態や希望に応じて、入院か外来を選択出来る体制も整っています。
　全体的な特徴として在院日数が全国平均と比較して短い傾向にあります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術　肩、股等 184 42.61 25.32 55.43% 84.14
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む。）-人工関節再置換術等 90 38.54 23.02 1.11% 77.96
160760xx97xx0x 前腕の骨折-手術あり-副病:なし 50 11.02 4.99 4.00% 65.16
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。）-人工関節再置換術等 45 34.36 20.63 8.89% 74.20
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷-靱帯断裂形成手術等 33 44.73 16.66 0.00% 67.94
　関節疾患（変形性膝関節症・股関節症など）に対して人工骨頭挿入術などにより、運動機能を改善することで日常生活の質の向上を図ります。 また、高齢者の転倒などが原因となる大腿骨近位部の骨折や前腕の骨折（手関節周囲の骨折）が多く、受傷後は早期手術・早期離床を行うことで早期の社会復帰を目指しています。 一般的には手術後に状態が落ち着いたあとに、リハビリテーション病院に転院して積極的にリハビリテーションに取り組んでいく、という経過になるのですが当院の近隣には整形疾患を主に診るリハビリテーション病院が少なく、 転院が困難になっています。そのため、当院では連携している病院が担う部分を地域包括ケア病棟で行っているため、平均在院日数が全国平均と比べて長く、転院率も低くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）-手術なし-処置1:なし-処置2:４あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 37 32.57 15.63 35.14% 72.57
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 21 39.71 18.90 61.90% 71.81
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし 14 18.93 9.78 14.29% 81.64
010060x2990411 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）-手術なし-処置1:なし-処置2:４あり-副病:１あり-発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 30.09 17.48 45.45% 80.45
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 11 32.36 8.30 36.36% 76.09
　当院では脳卒中（くも膜下出血、脳出血、脳梗塞等）や外傷性脳内出血、てんかんなどの神経系の疾患に対応しています。 超急性期脳梗塞に対しては、t-PA静注療法（血栓溶解療法）を実施しており、また令和4度からは経皮的血栓回収術を含めた脳血管内治療（カテーテル手術）も実施しています。
　当院での急性期の治療が落ち着いてから、近隣のリハビリテーション病院に転院していただくのですが、近隣には後方支援病院が少なく、転院調整に時間を要するため、平均在院日数が全国平均より長くなっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常-子宮全摘術等 22 12.14 9.39 0.00% 33.23
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置2:４あり-副病:なし 17 3.71 4.34 0.00% 66.65
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍-子宮全摘術等 16 13.00 9.46 0.00% 43.94
060030xx99x40x 小腸の悪性腫瘍、腹膜の悪性腫瘍-手術なし-処置2:４あり-副病:なし 15 3.00 4.79 0.00% 70.47
120260xx01xxxx 分娩の異常-子宮破裂手術等 15 10.80 9.38 0.00% 31.87
　当院は柳井医療圏で唯一のお産を扱う医療機関です。そのため「120180xx01xxxx（胎児および胎児付属物の異常-子宮全摘術等）」 （→帝王切開分娩）が上位にランクインしています。
　またがんの治療も積極的に行っており、卵巣・卵管・子宮・腹膜（女性）の悪性腫瘍に対して化学療法（抗がん剤治療）を行っています。
リハビリ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）-手術なし 63 32.81 19.34 41.27% 81.90
160980xx99x0xx 骨盤損傷-手術なし-処置2:なし 16 33.88 19.02 43.75% 86.50
160990xx99x0xx 多部位外傷-手術なし-処置2:なし - - 17.12 - -
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症-手術なし - - 21.19 - -
160800xx99xxxx 股関節・大腿近位の骨折-手術なし - - 15.02 - -
　リハビリテーション科では、関連する診療科および多職種との連携をはかり、治療を行っています。
　対象となる疾患は外傷（骨折等）・関節疾患（変形性股関節症・膝関節症）・脳卒中（脳梗塞・脳出血等）などと幅広く、病状に応じたリハビリを中心に機能回復に繋がる医療を提供しています。
※患者数が10件未満の場合は「-」と記載しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり 79 3.51 2.50 2.53% 72.94
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術-処置2:なし 60 7.93 7.02 0.00% 76.65
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-内シャント血栓除去術等-処置2:なし 59 2.53 4.60 0.00% 71.53
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 37 14.81 13.14 8.11% 77.54
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 34 9.44 10.39 8.82% 75.74
　泌尿器科の診療はがん、腎不全、腎尿路の感染症が中心となっています。
　尿路系（腎臓・尿管・膀胱）のがんや前立腺がんに対して、診断と病態に合わせた治療（手術、抗がん剤、放射線、内分泌療法、免疫療法）を行っています。 末期腎不全の患者さんに対しては、透析導入のために内シャント造設術（動脈と静脈を皮膚の下でつなぎ合わせる手術）を行い、通院による透析を行なっています。 シャント狭窄を起こした場合にはシャント拡張術、血栓除去術を行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、１,２あり-処置2:なし 97 4.56 4.36 1.03% 73.49
050130xx9900xx 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 89 18.64 17.35 14.61% 82.88
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:１あり-処置2:なし 58 4.31 3.06 1.72% 73.17
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:２あり-処置2:なし 50 3.06 3.27 0.00% 73.76
050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、１,３あり-処置2:なし-副病:なし 33 13.12 10.24 3.03% 83.82
　循環器内科では、虚血性心疾患（一過性の心筋虚血である狭心症、心筋虚血の持続により心筋壊死に陥る心筋梗塞）や心不全を中心に診療を行っています。
　心臓や下肢などの動脈硬化性疾患の診断や治療後の経過観察のためのカテーテル検査入院が上位にランクインしています。 カテーテル検査とは足の付け根や手首等の動脈から細い管（カテーテル）を心臓など病変が疑われる血管近くまで挿入し、血液の流れを見たり、血管の流れを把握する検査です。 検査結果によっては引き続き、このカテーテルによって血管を拡げる経皮的冠動脈形成術、四肢の血管拡張術・血栓除去術といった血管内治療を行っています。 血管内治療は外科的治療と比較して患者さんの体の負担も軽く、治療後、早期に退院することができます。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）-処置2:１あり 65 16.71 14.41 7.69% 68.06
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:９あり 29 2.90 12.99 0.00% 72.41
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:４あり 26 7.73 10.66 0.00% 74.69
130040xx99x6xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物-手術なし-処置2:６あり 22 14.55 17.19 0.00% 74.18
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物-手術なし-処置2:５あり 20 11.75 20.95 50.00% 70.60
　血液内科では、糖尿病教育入院（注射実施指導、合併症の検査、日常生活の食事指導など）を積極的に行っています。 患者さんの希望に応じて、短期間での集中的な教育入院も行っています。医師、看護師、管理栄養士を中心に糖尿病支援チームで外来から入院までをサポートしています。
　また悪性リンパ腫や白血病、多発性骨髄腫等の血液がんに対しては抗がん剤を中心とした治療を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 375 2.36 2.65 0.27% 70.92
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 66 8.86 9.21 7.58% 79.76
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし 39 8.03 7.70 2.56% 67.56
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍（続発性を含む。）-その他の手術あり-処置2:なし 30 7.90 10.48 6.67% 75.33
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍-その他の手術あり-処置1:あり-処置2:なし 30 9.57 12.97 10.00% 82.13
　消化器内科では、大腸ポリープや早期胃がんの内視鏡的治療のための入院が多くなっています。 その他、胆のう結石や総胆管結石・胆管炎に対しても、身体に負担の少ない内視鏡的治療を行っています。 また肝臓がんに対するラジオ波焼灼療法・エタノール注入療法・肝動脈塞栓療法などの経皮的治療（大きく皮膚を切開せずに治療を行うこと）も積極的に行っております。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 38 15 15 52 10 10 1 8
大腸癌 15 44 42 88 20 140 2 9
乳癌 30 17 11 3 0 5 1 8
肺癌 18 12 6 62 18 1 1 8
肝癌 11 5 10 13 3 39 2 6
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
　当院でがん治療を行っている5大癌の病期分類を集計したものです。 がんは進行度（ステージ）に応じて0～Ⅳまでの段階で分類され、進行するにしたがって数字が大きくなります。 当院では様々な部位のがんや様々なステージの患者さんの治療を行っています。 また、患者さんの中には治療の過程で残念ながら再発が認められる方もいらっしゃいますが、そういった方々も当院で引き続き、治療を継続されています。
※患者数は延患者数であり、同一患者さんが集計期間内に入退院を繰り返した場合、入院のたびにカウントされています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 6 14.00 50.50
中等症 76 17.45 80.22
重症 25 21.16 88.24
超重症 6 11.67 92.00
不明 - - -
　市中肺炎とは、普段の生活で発症する肺炎です。本集計では「成人市中肺炎ガイドライン（日本呼吸器学会）」を用いて重症度を判定しています。
　中等症と重症、超重症の入院が約9割を占めて、重症度が悪くなるにつれて平均年齢も上がっています。
※入院の契機となった傷病名および医療資源を最も投入した傷病名が両方ともICD10コードJ13～J18＄で始まるものに限定されています。 誤嚥性肺炎やウィルス性肺炎、インフルエンザやコロナ等は対象外です。
※該当がない場合は「-」と記載しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 83 35.16 77.17 43.82%
その他 6 26.00 77.67 4.49%
　発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんが全体の9割以上を占めています。
　当院では脳卒中の救急患者さんを24時間体制で受け入れています。近隣には後方支援病院が少ないため、脳梗塞後の他病院からのリハビリ目的の患者さんも受け入れています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 90 1.97 4.56 0.00% 68.12
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 62 1.45 1.47 0.00% 73.18
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 31 7.19 11.48 3.23% 75.26
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 27 1.00 9.41 0.00% 70.63
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 27 0.56 3.74 3.70% 33.89
　消化器疾患に対しては、低侵襲的な腹腔鏡下手術から、がん患者さんに対する根治性を考慮した拡大手術に至るまで幅広く行っています。 鼠径ヘルニアにも低侵襲的な腹腔鏡下手術も積極的に行っており、開腹手術に比べて傷口が小さく術後の疼痛が少ないため、早期離床に繋がっています。
　呼吸器外科では気胸や腫瘍に対する胸腔鏡下手術と肺癌に対する手術・治療を。 乳腺外科では乳癌に対する乳房温存療法、血管外科でも動脈瘤に対する低侵襲手術や閉塞性動脈硬化症に対するバイパス手術、動脈血栓、静脈瘤に対する診断・治療などを幅広く行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（大腿） etc. 151 4.33 33.78 44.37% 80.72
K0821 人工関節置換術（肩、股、膝） etc. 148 2.62 33.77 1.35% 76.39
K0811 人工骨頭挿入術（股） etc. 64 6.91 37.97 59.38% 82.14
K0462 骨折観血的手術（前腕） etc. 52 4.58 27.69 3.85% 70.37
K0732 関節内骨折観血的手術（手） etc. 36 3.89 18.06 8.33% 67.44
　高齢者の大腿骨近位部骨折や前腕の骨折などの一般的な外傷に加え、人工関節置換術が上位を占めています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 19 2.05 10.79 5.26% 80.79
K1742 水頭症手術（シャント手術） - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術（開頭）（硬膜下） - - - - -
K1641 頭蓋内血腫除去術（開頭）（硬膜外） - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） - - - - -
　慢性硬膜下血腫は、軽微な頭部外傷後数ヶ月後に半身麻痺や歩行障害などが症状として現れる病気です。 穿孔洗浄術の術後は早期に症状が改善し、社会復帰が可能です。
※患者数が10件未満の場合は「-」と記載しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術（選択帝王切開） 23 3.91 9.22 0.00% 34.09
K877 子宮全摘術 22 1.55 11.55 0.00% 53.64
K8981 帝王切開術（緊急帝王切開） 15 1.27 9.07 0.00% 31.93
K8654 子宮脱手術（腟壁形成手術及び子宮全摘術）（腟式、腹式） 12 1.83 9.42 0.00% 73.92
K9091ﾛ 流産手術（妊娠１１週まで）（その他） - - - - -
　地域で唯一、周産期医療を提供している医療機関であるため予定・緊急問わず帝王切開が上位を占めています。 お産以外では、子宮筋腫や子宮内膜症、性器脱（子宮等の臓器が「腟」や「肛門」から脱出してくる疾患の総称）などの婦人科手術を多く取り扱っています。
※患者数が10件未満の場合は「-」と記載しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術（初回） 53 1.32 2.68 1.89% 72.19
K6121ｲ 末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純） 49 7.25 20.06 14.29% 74.88
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 44 1.57 5.00 0.00% 76.80
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 30 0.00 1.00 0.00% 61.03
K7811 経尿道的尿路結石除去術（レーザー） 26 2.23 3.50 0.00% 63.38
　膀胱がんや尿路結石症に対する治療だけでなく、血液透析用の内シャント手術や、 その後の狭窄症に対してのシャント拡張・血栓除去術の症例も多く扱っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 63 1.95 3.75 0.00% 74.17
K5463 経皮的冠動脈形成術（その他） 32 1.38 2.28 0.00% 74.38
K5972 ペースメーカー移植術（経静脈電極） 21 3.43 10.81 4.76% 83.29
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 15 2.33 4.13 6.67% 77.80
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症） 14 0.07 12.50 0.00% 67.71
　虚血性心疾患（一過性の心筋虚血である狭心症と、心筋虚血の持続により心筋壊死に陥る心筋梗塞があります） に対する経皮的冠動脈ステント留置術と経皮的冠動脈形成術を予定だけではなく緊急の症例でも対応しています。
　また冠動脈の経皮的治療だけでなく下肢の閉塞性動脈硬化症に対して四肢の血管拡張術を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 351 0.23 1.35 0.57% 70.86
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 65 1.91 8.74 18.46% 81.77
K6871 内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ） 46 1.70 7.65 2.17% 76.22
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ以上） 37 0.51 3.46 0.00% 70.76
K6152 血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（選択的動脈化学塞栓術） 27 1.00 6.00 0.00% 73.26
　消化器内科で治療の件数が多いのは、内視鏡的手術や経皮的手術で行う、胃、大腸、胆のう結石、総胆管結石、閉塞性黄疸などの疾患です。 胆道系ではＥＲＣＰ(内視鏡的な胆道系の造影)を施行した後、胆道の入り口(乳頭部)を切開し、結石を除去したり、胆道ステントを留置し胆汁の流れを良くする治療を行っています。 肝臓がんに対して、血管内に細いカテーテルを挿入して病変部に薬剤を注入し、更に血管塞栓術を施行しています。また、早期胃がん、早期大腸がんに対して、内視鏡的粘膜切除（EMR）では切除できない場合には、 内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を行っています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 7 0.11%
180010 敗血症 同一 11 0.18%
異なる 12 0.19%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる 1 0.02%
180040 手術・処置等の合併症 同一 21 0.33%
異なる 26 0.41%
　医療の質の改善に資するため、厚生労働省より提示されている4症例を示します。上記の4症例について、入院の契機となった傷病名と、 医療資源を最も投入した傷病名の同一の有無を区別して、症例数をカウントしています。発生率は、その年度の全退院患者数を分母として集計しています。
　敗血症の多くは他施設からの紹介で入院となった患者さんですが、外傷や手術後の合併症として発症することもあります。当院は地域の基幹病院という特性上、 重症化のリスクの高い患者さんを受け入れていることも要因の一つとして考えられます。
　手術、処置等の合併症が医療資源を最も投入した傷病名になった症例の中には、人工関節のゆるみや脱臼、CAPD腹膜炎（腹膜透析用のカテーテルを介し腹膜の中に細菌が入って炎症を引き起こす合併症）、 カテーテル関連尿路感染症などがあります。多くは合併症の治療を目的として入院となった症例です。
　当院では、手術、処置後どうしても起こりうる合併症については、事前に十分に説明し、承諾をいただくように努めています。
※該当がない場合は「-」と記載しています
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