院長挨拶

令和7年4月に周東総合病院の院長を拝命し、半年が過ぎました。日々の診療、職員の奮闘、地域の皆様の温かいご支援に支えられ、ここまで務めを果たしてこられたことに、深く感謝申し上げます。
当院は、柳井医療圏における唯一の急性期病院として、365日24時間の救急医療を担い、入院・手術・リハビリ・緩和ケアなど幅広い医療を提供してまいりました。一方で、全国の中小規模病院と同様に、私たちも今、病院運営の持続可能性という厳しい現実と直面しています。
人口減少と少子高齢化が進む中、働き手となる医療人材の確保は年々難しくなっており、当院も例外ではありません。また、物価・人件費の上昇、医療報酬の抑制、地域間格差の拡大など、病院を取り巻く経営環境は年々厳しさを増しています。
こうした状況下においても、私たちは「地域に密着し、信頼される病院」という理念のもと、地域医療の最後の砦としての責務を果たし続けなければなりません。そのためには、医師・看護師・コメディカル・事務職員が一丸となって、診療体制の見直しや業務の効率化、地域医療機関との連携強化など、柔軟かつ前向きな取り組みを進めていく必要があります。
これからも、皆様の声に耳を傾け、信頼される医療の提供に全力で取り組んでまいります。今後とも、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
令和7年10月 院長 瀬山 厚司


